日曜日の朝

毎週日曜日朝8府30分ごろ更新。役に立つことは書けません。

10月17日~23日 目に見えないピグミーマーモセット

■今10月24日の深夜3時46分。1文字も書いていなくてひりつく。
 
■月曜に父方の祖母の訃報があった。享年96歳。病気ではなく純粋な老衰だったらしく、痛い思いをしないで逝けたのはよかったと思う。これですべての祖父母がいなくなった。
母と法事のホテルや新幹線について電話で相談した。いろいろ決まってきたところで父が仕事で来ないことを知って笑ってしまった。そういうこともあるんだ。次男の叔父も同じく仕事で来られない。
祖母は何よりも優れた学歴と優れた職を愛していた。子どもたちの勉強に常に重きを置いて自分たちの生活は二の次。車も持たず、祖父が逝き祖母がホームに入るまでずっと汚い借家住まいだった。そんな生活のなかでいい大学に行かせていい職に就いた子どもたちが親の葬式にさえ行けないほど大事な仕事をしているのは、祖母にとっては名誉なことなのかもしれない。
結局父も叔父も法事の前日や当日の開始直前には来ていた。告別式会場に行く途中で向こうから来た中年男性が私たちの前で突然立ちどまったので、うるさいと怒られるのかと思ったら叔父だったという。完全に地元民の服装だったから驚いた。
 
■祖母の振り切れた学歴愛を示す話で「一時入院してた病院の先生に出身大学を聞く(それも複数人に)」というのがあって、みんなでやば~と笑っていた。当時親戚はもちろん失礼だからやめろ、恥ずかしいからやめろと何度も言ったがついぞ聞かなかった。他にも「早慶は国立大に行けなかった者が行く場所」など各所から刺されそうなことも言っている。私も祖母の血を継いで国立大学出身の者は好きだがそこまではいけない。偏愛とはまさしくこのことを言うんだろうな。
ちなみに私は数いるいとこ陣の中でも屈指の低学歴を誇っている。低学歴と言っても一応完全なFランではないし、独自の評価ルートもあって好きな人はとても好きな立ち位置の学校だ。
祖母は兄の進学先と私のそれを比べて「紗季ちゃんもちゃんと勉強させないといけない」と母に何度か電話口で言っていたらしい。さいわい母がその類のことを私に言うことはなく、私自身もいとこ陣の学歴と比べて何か削がれたりすることはなかった。これは自分の性格のよかったところ。当時は学歴にさほど興味もなかったし。
父ら兄弟はこのプレッシャーをかなり重厚に感じていたはずなので日々大変だったのかなと思う。それでも全員が祖母の期待に応えたのは本当にすごい。
その子どもである私たち孫らもみんな各々いい大学を出てしゃかりきやっている。祖母もさぞ嬉しかろう。
 
■なお祖母は好きじゃない学歴の者に対しては「あんま賢くないな」と本人に正面から言う。評価軸や本人にわざわざ言うことの良し悪しはさておき、めちゃめちゃ一貫性があるので気に入っている。それはそれとして賢くないとかわざわざ言うなやとは思う。
 
■おばあさんの家ってどんな感じだったの、と夫に聞かれて悩む。ジャンルはごみ屋敷なのだけどその一言で片づけるにはあまりにも勢いがあった。家そのものがひとつの塊であり、文明を捨て去った集落のような。過去の遺物のような。
母が結婚のあいさつか何かで初めて祖母の家を訪れたとき、「ものすごいところに来てしまった」と思ったらしい。その後自分の母親に電話したときに安心して涙が出てきたと言っていた。その気持ち今ならすごくよくわかる。完全な異空間なんだよなあ。
 
あの家は祖母が愛した学歴に近づくための架け橋だった。子どものころはあの家の汚さには違和感がなかったし楽しい思い出が多かったけど、今祖母の学歴への偏愛っぷりや子どもらの活躍を鑑みると生々しい熱を感じる。
もし自分が何か夢を持ったとして、叶えるためにあのくらいの生活水準を保てるだろうか。線路の真横の騒音、ぼっとん便所、台所にはねずみがいて、足の踏み場はなくて通路は基本一方通行、家のどこも饐えたにおいがして薄暗くて重い。なかなかできることではないよなあ。夢を叶えるより先に病気になる。切り詰めてきりつめて、とにかく人のためにお金を使う人だった。
それで思うと祖母が病死じゃなかったのは健康の証だったのだろう。サントリーかどこかの社長が「健康はケチの必須条件」と言ったそうで、深く頷く。
 
■用件が用件であるにせよ、父方の親戚陣のほとんどに夫を紹介できてよかった。結婚式どうする問題がまだ解決していなくてしばらく紹介できなそうだったので、正直いいタイミングではあった。
どの親戚も親兄妹でかなり顔が似ており、兄弟などで血縁を感じさせる顔が大好きな夫は嬉しそうだった。夫は普通に三男叔父を私の父と見間違えていたし、三男叔父は四男叔父を呼ぶつもりで自分の息子に声をかけていた。何かの遺伝子が脈々と受け継がれている。
 
■結婚式どうする問題も夫がまた進めようと思案しているそう。また式場見学からやってみよかと話している。ご時世的に親戚とか一緒に暮らしたことがある人だけ呼んでリゾート風のところで挙げるのもいいかもね、みたいな案も出た。そういうのもあり。
結婚指輪もそろそろ考えた方がいい。ある程度ほしいブランドやデザインの目星はついているけど、見学で商品券をもらえるらしいので勉強がてら何ヶ所か回ろうかな。セカンドオピニオンの精神を大事にしている。
 
■インフルエンザワクチンを打った。多少腕は痛かったけどその日の夜には接種した腕を下にして眠れるくらい。夫はやはり何日か痛そうにしていた。からだが若いんだろうなあ。
 
■初めて精肉店の肉を食べた。今までコロッケを買うばかりだった。精肉店のコロッケは本当においしい。
精肉店の肉は少量でもかなり満足感がある。「肉食ってます」感がものすごい。
同じ値段を出すのでも安い肉をたくさん食べるか、少しのいい肉で満足するかという新しい選択肢が現れた。基本前者になってしまうだろうけど、ちょっとおめでたい日なんかは少しのいい肉にするにもよい。何事も経験だ。
 
■「どうして冬に空気が乾燥するかわかる?」と聞かれる。
「夫ちゃんは知ってるの?」
「今の科学で言われている理由は知ってるよ」
「将来の研究で実は北の方にめっちゃ巨大な鹿の精霊がいて、そいつが水分を回収しているってわかる可能性もある?」
「各家の中に目に見えないピグミーマーモセットみたいな生き物が30匹ぐらいいてそいつらが水分を吸ってる可能性もあるよ」
「あるよね~」などと話す。科学のことを知らないなりに科学に真摯であろうとしている。まじの理由は10分くらいかけて教えてもらった。ざっくりわかったけど完全な納得はしていない。いかに理化学の基盤が整っていないかの証明をした。
 
■夫の衛生観念においてミスタードーナツは良からぬものであったのでこの2年食べていなかった。ミスタードーナツに限らず誰でも自由に剥き出しの商品を取れるシステムの店はすべて良からぬものである。なのでパン屋も店によってはだめ。高級食パン屋はたいてい袋にわけられているからok。店員以外商品にさわれなければ完全にok、むしろ嬉しいらしい。
ひょんなことからミスタードーナツをごちそうしてもらえることになったので小躍りして持ち帰る。5個もごちそうになった。この世で一番の富豪になった気分。
帰って夫に一口あげたところ「完全にうまい」と言っていた。だから食べたがってたんじゃん……。全国的にコロナウイルス感染者数も減っているので夫もミスタードーナツへの態度を少し軟化させている。衛生観念そのもの的にはあのシステムは許せてないらしいが。今のうちにたくさん食べておく方がよさそうだ。
というか食べたいと思っていたものを配偶者の衛生観念に合わせて我慢していたのは本当にえらいよなあ。外でこっそり食べることもしないし、「ここの店は店員しか取れないシステムだったよ」と嘘をついて買って帰ることもなかった。我ながらまじでいい人。
 
■夫がゲームデスストランディングのディレクターカット版をプレイしている。
以前通常版をプレイしていたときも思ったけど、見ていて少しもおもしろそうに感じないんだよなあ。でも夫は毎日25時間くらい夢中でプレイしている。「どんなところがおもしろいの?」と聞くと決まって「え、全然わかんない。何がおもしろいのか本当にわかんない。でもやっちゃう」と返ってくる。謎のゲームだ。楽しんでくれ。
4日前くらいに夫のPS5のコントローラーを初期不良で修理に出した。PS5のコントローラーでプレイするデスストランディングはかなりよいらしくて毎日「あのコントローラーでやりて~~~」と嘆いている。修理じゃなくて新品交換で早く返ってきたらいいね。
 
→おもしろさは全然わからないけどノーマンリーダスの声を津田健次郎が当ててるのはかなり最高です。
 
■今月期限の株主優待券を使わないまま新しい株主優待券が来た。両方同時に使えるはずなので夫とただ飯食らってこようかな。
夫が誕生日にもらったカフェのフードチケットも同じ日に期限なのでまとめて使いたい。こんなに優待や配当がいいものだと知っていたらもっと早くから始めておくんだった。まあ今始める方がコロナ禍で株価下がってるから嬉しいんだけど。
 
■7時になった。7時になったら洗濯してもいいということにしている。
 
衆議院選挙の期日前投票所が増えるので今日か明日にでも行こうかな。ついでに通りがかりでラーメンを食べてもいい。
モーニング娘。のザ・ピースの歌詞を今もよく思い出す。「選挙の日ってうちじゃなぜか投票行って外食するんだ」っていい歌詞だよなあ。
 
おわり
 
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