日曜日の朝

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4月10日~16日 褒めと暴言の交互浴を経て

■突然の掃除。冷蔵庫のドアの隙間や電子レンジの中や本体の側面などきれいにした。洗濯機のふたにもだいぶほこりが積もっていたのでごっそり取る。台所のごみ箱が真正面にある都合で洗濯機自体もまあまあ汚れていた、これもさっぱりとふき取る。コンロの油汚れも拭った。リビングと寝室にあるほこりの吹き溜まりも軽く掃く。窓のアルミサッシに隣家の工事中に発生した粉塵が溜まっていたのでそれもきれいにした。
年明けから続けた断捨離のせいで掃除がしやすくなった。棚や床のものが減って掃除しやすいみたいな話ではなく(床の物量は見事に変わっていない)、長く断捨離をしてきたおかげで掃除することへの抵抗がなくなったのだと思う。毎日少しずつ川を汚していっても魚は住み続けるみたなもの。
前からうっすら感じていた「先延ばしにしてもしょうがねえな」の気落ちも濃くなっている。さいわいウエスが大量にあるからさっと汚れを拭って洗わず捨てていいのも手軽でいい。すぐ始められる環境をつくっておくのはいいことだ。
うだうだ悩んだり先延ばしにする理由を考えるならさっさとやった方がいい。そういうモチベーション。私の人生がよくなるかは私の行動にかかっている。
と言ってもそれが発揮されるのは今のところ発生頻度の低い掃除くらいで、早く実行する方がいい仕事の改善案は「ゴールデンカムイ読まないといけないしな、あと10日で200話読まないといけないから」と先延ばしにしている。人というのはそういうもんである。一応仕事も少しずつ進んでいる、かなり微々たる進捗だが。わずかでも進んでいれば何もしていないよりいい。
 
◎あと1~2話で終わるのに全話無料開放中のゴールデンカムイをどうぞよろしくお願いします。
 
■『嫌われる勇気』を読む。青年は夫のからの「薬中」「帰るときはいい感じで帰って来るときまたキレ散らかしてる」という前情報に違わない人物であった。やっぱりこの人はカフェで店員を怒鳴りつけるって。温厚だと自認しているようだけどその認識はあらためた方がいいよ。
 
■青年の性格の脆さはさておき中身はかなり充実している。「他人に欠点を見つけて嫌うのはその人と関わりたくないから」と言われて痺れた。その通り。親しくなるのに時間がかかる人に壁をつくって関わらないって逃げだけど本当に楽なんだよな。
全体を通してあまり難しいと感じない。書いてあることがだいたいわかる。日ごろ夫がかみ砕いて話してくれいてるからかもしれないし、あるいは夫の見立て通りアドラー心理学に自力で近づいているのかもしれない。なんにせよ納得することが多く、本の中のひとつでも実践できれば人生はもっとよく変わっていくだろう。
残すところあと80ページ。今のところ私が実践すべきは課題の分離。青年はこれを人と人との関わりを希薄にするものと批判していたけどそうだろうか。必要以上の介入は相手の成長の機会を奪うし、そもそも介入する動機は少なからず自分の望む方向に相手を動かしたいからであって、その結果発生する癒着や執着、他者の人生への自己投影の方が怖いと思うけどな。お前の人生とお前の成長はお前のもの、俺の人生と俺の成長は俺のもの。
 
■人生初のディズニーランドへ行った。シーには2度行った。10年以上ぶりのテーマパークではばちばちに日焼けした。時計のバンド焼けをして利き手が一撃でばれる。日焼けの境目を見ると結構色白だったんだなと気づく。気づく動作は何かを失ったあとに起きるね。保湿してビタミン剤飲みつつ日傘を差してこれ以上焼かないようにしたい。日焼け止め塗るんだったなあ、あんなに日差しがきついとは。
夫がいろいろ計画してくれていたが、入場時間と入場時間を1時間ずつ遅く間違えたので滞在が都合2時間減った。ただでさえ11時間歩き通しで疲れていたので助かった。
入場制限があるせいか、夫曰くかなり空いていたらしい。確かに想像よりも楽に歩けた。アトラクションは長くて30分待ち、食事の座席確保もさほど苦労しなかった。運よく抽選のショーも見た。エレクトリカルパレードも座って見られて快適だった。
 
■1ヶ月以上元気のなかった夫が楽しそうにしていて安心した。
当日の朝したくする派の夫に「前日のうちに家計簿終わらせておく方がいいんじゃない、また電車の時間が迫ってるなか全裸でおろおろしながら家計簿つけることになるよ」と言っていたけど案の定朝やっていて(なんとスムーズにつけ終わっていた)、その後モバイルPASMOの登録に手間取って予定より1時間弱遅れての出発になり(私は先に出てスーパーで朝ご飯を調達して家の外で待っていた)、最悪今日は楽しめないことも覚悟した。
電車に乗るまで緊張した面持ちだったけど舞浜が近づくにつれてディズニー客が増え、夫の気持ちも上がってきた。最終的にはずいぶん楽しかったみたい。美女と野獣のポップコーンケースも満足そうに光らせている。よかった。
帰った次の日は日ごろ歩かないのが祟ってほとんど寝ていたものの、その次の日からもかなり元気そうにしている。ぐったりしていない姿を見るのは本当に久しぶりなので嬉しい。
今は元気すぎてゲーム中ずっとうるさい。今日なんか10時間ずっとしゃべってる。元気ないよりはいいんだけど。ふなっしーの真似をしながらゲームしてチームメイトに「何この人、うるさ~」と言っているので「本当にうるさいのは誰だと思う?」と聞いている。夫はうけて笑っている。
一応ゲーム中の夫の発言はひとり言なのであまり反応しないようにしている。私が寝ているときは静かにしているから聞かせたいのだろう。気持ちはわからんでもない。
 
■そもそも1ヶ月夫がぐったりしていたのも事情があるのだが、聞く限り私にはどうしようもないことだった。どうにかする手立ても思いつかない。このとき引っ張られて一緒に悩んでもしょうがなく、私は私でいつも通りの日々をやっていくしかない。仕事に行き、ついでにお茶でもし、本を読み、食事をつくり、洗濯をし、掃除をする。出かけたければ出かける。それしかない。
『嫌われる勇気』曰く問題を抱えた人には過剰に注目することなく、ヘルプを出してくれれば助けますよという態度を取るしかないのだそう。それもそうだなと納得する。問題を解決したいかどうかの部分から、決定権は問題を抱える者にある。
出発前に準備や家計簿をつける癖も同じで、ディズニーランドに行く前日、私にできる声かけはした。私の方の法事のような特殊な用事に際しては事前準備ができるのだし、状況に応じて出し入れしているのだろう。それならそれで予想以上に準備が手間取って遅れたときに緊張した感じになるのはやめてほしいが。緊張状態になりたくてそうしているなら別にいい。
 
■ディズニーに戻って初エレクトリカルパレードの感想。光と音のパレードと豪語するわりにただ光っているだけだったな。アナと雪の女王のパレードだけエルサの動作とライトアップが連動していたよかった。もっとプロジェクションマッピング的にリンクしているのかと思ったので拍子抜けした。ああいうもの?
 
■アトラクションはスペースマウンテンが乗れるかなりぎりぎりの絶叫アトラクションだった。目を閉じていると恐怖が多少ましになるので、視覚から受ける情報って本当に多いんだなとからだで理解した。
 
■じんわり仕事へも行く。出張。長期にわたって呼んでくれていて本当にありがたい。家のおみやげに兵庫でつくられているらしい食パンを買う。無論出張先は兵庫ではない。
 
■久しぶりにドリルをやる。交通事故が起きた際の警察官の動きを知る。
ついでに2年前に始めてすっかり進捗のない源氏物語の訳づくりを読み返す。桐壺が亡くなって北の方と靫負命婦が悲しんでいるシーン。ここが光源氏も出てこないし(出てきても子ども)湿っぽくてあんまりおもしろくない。
でもせっかくやっているんだしまた再開しようかな、という気持ちがある。今なお盛んに研究されていて、それだけ人の心を捉えて離さない魅力があるのだろうし。
 
■夫がやっているオンラインFPSゲームを見ていたら情緒不安定な子どもとマッチしていた。夫、情緒不安定キッズとその友だちでチームになった。夫のことを「うま! 神! 最高の味方!」と褒めるや否や、一転「は? くそ雑魚、おいデブ早くしろよ」などと暴言を吐く。ちなみに情緒不安定キッズはあまりうまくないようで、常に真っ先に死んでいた。
暴言が出てくるまではキッズかわいいねと微笑ましかったが暴言が出てからはガキ……とうるさく思い、褒めと暴言の交互浴を経て強めに心配してしまった。
小学生くらいの声だったので当然メンタルコントロールなんてできないだろうけどそれを差し引いても感情のジェットコースターがすぎる。あんなんじゃ毎日大変だろうに。何かつらい環境に置かれているんだろうか。4月だし新しいクラスになじめるか気がかりなのかな。癇癪で構ってもらうと癖になるから早く治した方がいいよ。成人前後から落ち着いた経験者より。
 
■まあでもメンタルコントロールの術を得るも得ないもその子どもに選択権がある。大人になってから苦労するもよし。いい人生をやってくれ。
 
■ちなみに一番厄介なのは「もう完治したと”思い込んでいる”者」である。私はまだたまに癇癪めいた突沸的怒りが出る。そういうときはいろいろなことから距離を置いたりシャワーを浴びて物理的に頭を冷やしたり早く寝ている。怒りの状態で取るコミュニケーションには健全性のかけらもない。
片鱗さえもなくなるのが一番いいが、長い時間をかけてアドラー心理学の教えを実践していくしかない。果てしない道である。でもこれからの人生で自分がもっといい自分になっていけると思えば限りない希望だ。
 
おわり
 
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