日曜日の朝

毎週日曜日朝8時30分ごろ更新。役に立つことは書けません。

8月21日~27日 クランチナッツのダイレクトアタックで泣いた

■日曜の朝8時半に更新しようとしている日記を、なぜ日曜の22時20分になってから書き始めるのか。これが人生における余白? 詩人だね。
 
■誕生日に友人からミスタードーナツのギフトチケットをもらった。夫がミスタードーナツ方面に出かける用事があったので花京院よろしく同行する。今も若いが、より若いころはちょっとお値の張る期間限定商品に目移りしたものである。今は私の中の海原雄山が「定番の味がわからぬ者が期間限定商品に手を出すな!」と言っている。結局定番が一番おいしい。海原雄山の意見のあまりの正しさに山岡士郎も苦々しくうなずいている。
1,000円分のギフトチケットを携え華々しくトングも鳴らし、総勢8個のドーナツを買って帰った。奇しくも夫が用事で帰省するのでドーナツはすべて私のものである。こんな人生なら何度だってやりたい。ご飯代わりに食べたりおやつに登場したり、いろんな場面で楽しんだ。
 
海原雄山は罵倒シーンばかりネットで取り沙汰されるけど、彼は意外と孫のことをかわいく思う人間らしい一面もある。照れくさそうに孫と触れ合うシーンは見物である。山岡さんの妻・栗田さんが少しずつ海原雄山に取り入ってわだかまりをほぐし、海原・山岡両名の仲を取り持って、ついにやってきた名シーン。
 
美味しんぼの好きな話は栗田さん妊娠時のものである。
つわりで何も食べられないときに海原雄山がやってきて、小皿に取り分けた食べやすい食事を用意したり(栗田さんは山岡さんや千代さんが用意してくれた1人前の料理を食べきれなくていつも申し訳なく思っていた。その罪悪感を解消&いろんな味付けや食感のものが試せるように小皿盛りの幕の内弁当みたいなものをつくってきた)、手づくりの自然な冷たさのアイスを差し入れてもらったことをきっかけに、つわりのつらさを乗り切った。
あんなに頑固一徹海原雄山が、(当時まだバチバチに火花が散っている)息子の妻を気づかうあたたかい話だった。
子どもながらに作中のアイスのつくり方が楽しそうだったのも印象に残っている。栗田さんが絶賛して食べていて、どれほどおいしいアイスなんだろうと今も思っている。いつかあのレシピでつくってみたい。手動シュレッダーや映写機みたいな手回し機械が必要なんだけどどこで買えるんだろう。
 
■ところで岡星さんの鬱は治ったのかな。
 
ミスドの話。定番を揃えつつ1個だけ期間限定商品を買った。ポンデリングにチョコレートとクランチナッツがかかったもの。
前夜にはちゃめちゃにばかくそ熱いピザトーストを食べて上あごの皮がべろんべろんに剥ける大ダメージを負っていたせいで口内コンディションは最悪。ドーナツの上におしゃれにかかったクランチナッツのダイレクトアタックで泣いた。遊戯王における守備カードと攻撃カードの重要性がよくわかる。つらかった。味はおいしくていい気分になった。
生き物に痛みが備わるのはこういうときに無理をしないためで、味覚が備わっているのがしあわせな気持ちになるために違いない。まあ味覚が備わったせいで海原雄山みたいな育児放棄も登場するのだけど(味覚がなくてもその他芸術の要素で育児放棄はしただろうけど)。
 
■そう思うと、昔の人が毒の恐怖に怯えながらふぐを食べ続けたのは死のリスクを取っても価値があるほどおいしかったからなのかな。それとも食べられるものがなくて完全な含毒食物よりも生き残る可能性が高かったんだろうか。
まだ食べたことないのでいつか食べてみたいもののひとつ。
 
■品田遊『ただしい人類滅亡計画』の感想。とりあえずTwitterに書いたものを持ってくる。
①出産なる行動を「自分が娯楽として(妊娠出産育児などを)経験したい」という私欲以外ではできないヨネと強く再認した
②結婚したら次は子どもだよねとラフに思う人が持つ、「自分はいい親になれる」という自信が眩しい
③子に、私が考えうるまじに最悪な人生を歩ませることになるとしても産みたいのか?子に恨まれて殺されることになってもかまわない?とよく思うよ
④子が人生に一切の楽しみを見出せなくても、私自身が妊娠出産にまつわる経験を積むためだけに産んでよかったと思えるような信念がないと産めないんだよな
⑤他人の子の誕生はめでたいものだしかわいらしいとも感じるが、それは他人の子だからであって、自分がその経験を積みたいかはまた別の話
⑥私は夫の強迫性障害が落ち着くまでは子を成したくないが、他人のせいにすることで自分で妊娠出産への判断や覚悟を遅らせることができて正直楽なんだよな でも同居人としては不都合が多いから症状が落ち着いては欲しい
⑦「産んだらなんとかなるよ」みたいな励まし(?)、イキり会社員の「死ぬ気でやってみろよ、死なないから」と同じ文脈なので積極的に中指立ててる
⑧出産って産んだら基本、どんなに育児がつらくても手放せないという心理的な枷がかかっていて、それが本当によくないと思う 産んでみて育てるのがつらかったら育てたい人たちに託すという選択肢がもっと広くあってもいい 産んだが最後手放せないのはきつすぎる
 
出生そのものもだけど育児に関する感想も多い。
反出生については立場次第でリアクションが変わる。国家繁栄の視点で見れば出生はめでたいことだし、環境保護の観点ならおそらく人間はかなり邪魔でいない方がいい。かといって親が「親になる」という経験を積みたくて産んだならやっぱりめでたいことだと思う。やりたかった業界に転職できたのと同列に捉えるから。
 
■「生まれることで自動的に、どこかで必ず苦しみを負うことになる。だから出生は悪いことだ」というところは、生まれた側の苦しみへの耐性値があるからなあ。
作中でも「最終的に生きててよかったと思わせられればいい」と反論があった。その反論で思い出した記事。
→母親が長い間熱心なエホバの証人信者をしていた。年齢もあって病気になり、手術する際、母親本人から無輸血治療を要求されたことに端を発するブログ。どの記事もおもしろいので読んでほしい。
 
この記事の要旨は「今エホバの証人の教義を信じ無輸血治療を望む人に輸血治療を行うことで、その人がこれから先生きていき、何かのタイミングでエホバの証人から足を洗うかもしれない」というもの。
 
先ほどの反出生の話と通じていて、私はこっち側の人間だなとあらためて思った。ポジティブな方だから。
 
 
■あー、あと8分で月曜が来る。夫の帰省中に大掃除をする癖があって、家中のタオルを漂白剤漬けしたら生乾き臭がまったくしなくなっていい気分になった。
生き物に嗅覚が備わるのはこういうときに生乾き臭がする洗濯物から遠ざかるためで、同時に生乾き臭がなくなったときしあわせな気持ちになるために違いない。
 
■あと新しいスマホが来て、前回同様にアプリを使って楽にデータ移行できると思ったらアプリのアップデートのせいで対象外になっており、ランボー怒りのデータ移行だった。ついでに使ってないアプリはインストールしないようにしてTwitterのアカウントもいくつか消した。さっぱりした。
 
おわり
 
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