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お金考 2020年の秋~冬編

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「貯金とはお金が”減らないように確保”することであって増やすことではない」
雷に打たれたような衝撃だった。
かの有名な投資家の言ではなくわが夫・大河さんの言である。
 
会社員時代から続けてきた貯金が少しまとまった額になった。ふたり暮らしの食費も余った分は共用口座に入れ、こちらも少しずつ貯まってきている。
性格上、貯金はできる。ただ貯金は「入れるお金がないと増えない」のだ。
たまに通帳の入金欄に「利子 7円」と書かれているのを見てうなだれる。それなりに入れてるのに7円。しかも出金欄に「税金 1円」て。こっから持って行くんかい! と毎回つっこんでしまう。この世界の金利は渋い。6円じゃ100円のお菓子の消費税も払えないのに。7円でも払えないか。
そんなことがあってお金を「貯めるフェーズ」から「増やすフェーズ」に移ることにした。
 
始めたことは3つ。
株、投資信託とキャッシュレス決済。
 
まず株と投信について。
インスタの発見に「積み立てNISAが」「iDeCoが」「ポイント投資が」「投資信託が」という投稿が多く出ていた。それらが株のジャンルなのはなんとなくわかっていたが、具体的に何かまではわからなかった。
知りたい気持ちはあるものの自分にはわかれないだろうという先入観が強い。
・リターンよりもリスクが大きく、気軽に負債を背負ってしまうもの。
・ギャンブル漫画で高校生くらいの気のいい娘を持つお父さんが騙されて大借金を負って、というきっかけになるもの。
株へのイメージはそのくらい。で、そういう話に登場する子どもはだいたい娘。その後売り飛ばす展開を入れることで悲壮感を強調できるからだろうか? 書いてて文七元結を思い出した。これは落語の演目。
 
さておき。ある日、元証券営業の友だちが「政治がわからんすぎる。株を教えるから政治を教えてほしい」と投稿していたのを見た。「政治はわからんけど株のことは知りたい」と連絡し、晴れて株について教えてもらえることになった。苦手ジャンルは先人の知恵を拝借する、をモットーに生きてきた。これからもそれで生きていく。政治のことも知りたい。
 
株の何たるかをここに書くつもりはない。素人がする、親戚のカルピスよりも薄い話なんかより身近のやっている人から聞いた方が1億倍濃い話が聞ける。
実際に買ってみたら思っているより怖くなかった。怖さを感じるところまでまだ行けていないだけ、とも言う。あとは世の中にいろんな会社があることが知れて、それがすごくおもしろい。
初心者だけあって優待目当てで買っている。ギャンブルはしたくない。この世に生きていく以上のギャンブルは存在しないし。
優待一覧を見ていくと自社工場見学をさせてくれたり、自社製品をくれたり、自社テーマパークの入園チケットをくれたりする。自社老人ホームの割引もあった。優待目当てとはいえ今まで知らなった、あるいは気づけなかった会社のことを知って応援する。ふるさと納税にちょっと似ていてちょっといいなと思った。ふるさと納税が株に似ているのか、これも来年度くらいに始めたい。お米がほしい。
ひとまず3銘柄1口ずつ買って満足した。しばらくは買わない。年度が終わるころ優待が来るようなので楽しみにしてる。株価もしっかり上がってほしい。
ちなみに親に「株やる」と言ったら「なくなってもいいように完全な余剰金でやりなさいよ。あんたのお金だったら○円くらいじゃない?」と言われ、本当にその金額で満足した。わが親ながらすごい勘だ。
 
株の流れで投信も始めた。株始めたさにポイントサイト経由で楽天カードをつくり、普通口座と証券口座を開設した。ので楽天ポイントを使って投信できるのだ。嬉しい。毎日楽天チェックもやって地道にポイントを集めている。こういう地味な積み重ねは結構好き。
株は優待とか会社そのものの好き嫌いとか判断する基準があったけど投信はどの会社が入っているのか全然わからず、「僕ならこういうのを買うかなあ」と大河さんが言っていたのを参考に選んだ。一応わからないなりに調べ、各投信のレポートを読んでどんな会社が入っているかは見た。どの銘柄も大手ばかり。投資信託のありがたさよ。
最初はふたつの投信銘柄に100ポイントずつ積み立てようとしていた。けど「投信ってただでさえ何百社も入ってるのにさらに分散させたらわけわかんなくなっちゃうよ」と大河さんの説得を受け強く納得した。ひとつの銘柄にまとめて250ポイント積み立てていくことにした。もっと多くてもいいんだけど、最初なので様子見したい。
 
楽天カードをポイントサイト経由でつくったので、ポイントはすでに2000円分ある。投資にも使えるポイントだ。カードの利用頻度は元々少ないので10ヶ月ほどでポイントがなくなり、現金投資に変わる予定だった。
ところが。
近所のスーパーで楽天ペイが使えることに気づいたのだ。非楽天ユーザとして1年半以上通っていて全然気づかなかった。こういうのはユーザーになった瞬間気づく。金槌を持つとあらゆるものが釘に見えるというそれである。ちょっと違うか。
楽天ペイは「①楽天カードから楽天キャッシュにチャージ」して「②楽天キャッシュから支払いをする」とポイントが1.5%分貯まる。わが家の月の食費は平均26,000円で、ほとんどそのスーパーで買う。ポイントにして390ポイントほど貯まる算段だ。
ということは。楽天ペイでこれまで通りに食品を買っていけば毎月積み立てる分のポイントが勝手に貯まっていくことになる。これすごくない? 現金に現金以上の価値がつく。というかポイントの計算ちゃんとしてなくて260円分だと思ってたけど390円分かあ、もう少し積み立てに回してもいいな。
楽天ペイはクレジットカードと別なのでふたつの支払いが混ざることはないし、財布の小銭を数える手間が省けて家計簿をつけるのも楽になる。なによりこのポイントは買い物するスーパーを変えない限り生まれ続ける余剰金なので、もし投信で嫌なことがあっても「元々なかったお金だし」と諦めやすいところがいい。
失敗することばかり考えていても詮ないけど、リスクがあることは意識しておかないといけない。とはいえ投信で嫌な思いをすることってそうそうないとも聞く。でも自分のお金がなくなっちゃうよりはポイントを使う方がなんかいいよね。
 
今年の春に大河さんがポイ活にはまってた。
マイルががんがん貯まるクレジットカードをつくってにこにこしている。そのときは「ポイントかあ、もらってもたかがしれてるしあんま興味ないなあ。めんどうそう(アンケートサイトはやってるのに)」とスルーしていたけど数ヶ月遅れでこうしてはまった。腹落ちというか。
 
ということで春にポイ活のことを知り、10月に株の話を聞いて楽天カードをつくったものの、住所間違いで届かず、再度申し込みをして11月中旬にカードが届き証券口座を開いて実際に投資してポイ活を始めるまでの話でした。株を買い始めたのは12月に入ってからで、一気に3銘柄買うスピード感に大河さんはひるんでいた。「そんなに買うならちゃんと勉強したら?」というアドバイス、完全にごもっとも。
一応毎日株価を見ており、評価益が千円以上出る日もある。当然換金はしないものの、投資に回してるこのお金だけで銀行から千円分の利子をもらうとなると何年かかるんだろう? と考えない方がいいことを考える。お金のこと真剣に考えていきたい。
 
余談。
知り合いの知り合いの知り合い、くらいの縁遠さの人。
投資か何かで借金を150万ほどつくったそうな。で半年経った今、1千万近くに膨れ上がったらしい。
リボ払いとのことなので返済シミュレーターをやってみた。元本を月5万円返済するとなると手数料だけで1千万以上かかるらしい。手数料だけで軽自動車5台くらい買える。地方に家も建つし子どもも医大に入れられる。
単純に借金が倍になってるのもすごい。
それを家族に黙っているのもまたガッツを感じる。そのプライドは早く捨てて双方の親に頭下げまくって5万でも多く、早く元本を返す方がよいのでは、と他人事ながらに気にしている。
あまりにもおそろしいので「借金つくるのは最悪かまわないから50万で言ってね、せめて100万。リボもやめてね」という約束をした。お互いに。
 
おしまい