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■何度目かの祖父の遺品整理。叔父が自分の荷物整理を始めてくれていて、家の中のものの位置が変わっていることがある。このときもなんとなく来たっぽい感じがするが母には判断がつかず「来てたっぽい？」と聞かれた。私にもわからなくて「ぽいかも」と言った。
あとで買い出しの際、近くにある祖父母の墓を見に行った。まだ新しい花が生けてあった。叔父夫婦が来たのだろう。買い出しを終えて母に教えた。
■小さいころに家の漫画の巻数管理をしていた。父が美味しんぼだのコナンだのと長寿作品が好きで、そのくせさほど家にはいないので読んだり読まなかったりで話を覚えていない。母は父のためにこつこつ新刊を買っていた。
ただ母は読んでいるわけじゃないのでどれが新刊なのかわからない。私は暇に任せて何度も読みよく内容を覚えていたので親と本屋に行くと「このコナンうちにある？」と聞かれた。表紙を見たり裏表紙のあらすじを確認して「まだない」「もう読んだ」などとやっていた。
上の遺品整理のやり取りでそのころのことを思い出した。
■子どものころはなんとも思っていなかったけど、今思うと完全に各人の性格が出ている。やっぱり人の大枠はそうそう変わらないんだろうな。自由人気質の父を支える献身性の化身たる母ね。んで母を支えてる私。
『幸せになる勇気』で「子どもは”親に愛されるための”ライフスタイルを選ぶ」とあって、今はとくにそうだよなあと実感した。兄は遠方で家庭があってそちら優先だし、弟はわりと近くに住んでいるけど親との関りには興味なさそうだし。
でも不満があるわけではなく、私は親孝行しているという満足感があるし、母は子にかまってもらって嬉しいだろうし、今はこれでいいと思っている。ただずっとこの関わり度合いであと20年経って母が死んだとき、兄弟仲良く遺産三等分となったら「お、そういう感じ？」となるだろうな。
■ヒロアカの無料開放分を読み終える。おお爆豪勝己。「己に勝つ」と書いて「勝己」という名を冠された者よ。ナチュラルボーンヒーローさえも超えたナンバーワンを目指すということは常に過去の自分に打ち勝つということだね。これまでさんざん嘲笑ってきた下等な幼馴染がなぜか突然能力を持ち、牙を剥いて自分に歯向かってきたと感じたね。幼馴染がずっと自分のことを馬鹿にしていたんだと感じてぶち切れたね。だけど当時の幼馴染を見下していた自分を乗り越えて幼馴染のことを認めることができたね。おお爆豪勝己。「己に勝つ」と書いて「勝己」という名を冠された者よ。堀越先生ありがとう。私はきっと近いうちにコミックスを揃えることでしょう。
■夫の背後で「夫ちゃんはミリオくん好きそうだよね」と言ったらわざわざ振り返って「そう！！！」と威勢よく返事された。その感じはかなりミリオくん。
■ヒロアカで弾みがついて積んであった漫画をいろいろ読む。ハンチョウ、100カノ、倫理、スティールボールランなど。さすがに積み漫画が少し減ってきた。まあここからスティールボールランが終わったらジョジョリオンを読んでハンターハンターを読むんだけど。ちなみに今は無料開放のワンピースを読んでいる。まだしっくり来ん。
活字の積み本もほとんどなくなった。1年貯めてきたポイントが火を噴く時期。
■奇跡に奇跡が重なって好きなバンドの周年記念ライブに行けた。一般販売が瞬殺で諦めていたけど、本当に運に恵まれている。
聴けたらいいなと思っていた曲がたくさん聴けたし、会いたかった友だちにも会えた。今年の一番最良の日。
■バンドがメジャーデビューから15年。私が知ったのが12年前くらい。そのころバンドつながりで今の友だちができて、なんだかんだ細々と縁が続いている。入学とか卒業とか誰と付き合ったとか別れたとか今好きなものとか結婚とか、たくさんの話を聞いてきたししてきた。
切れていく縁も深まらない縁ももちろんあるけど、今あるものは大事にしていきたいな。友人のような直接関わる人以外でも音楽とか、なにか他の好きなものとの縁とか。そういう身の回りのこと。
みたいなことを考えていたら最後の曲でほんの少し涙が出た。15年。生まれた子どもが中学を卒業する歳。途方もない一瞬の時間。
何年前のツアーで聴いた新曲がタイトルをつけられて次のCDに入って、その次のツアーで聴いた新曲がまた次のアルバムに入って、というのを何度も見てきた。今回聴いた新曲が次のアルバムに入ってリリースツアーをしてくれるころ、また変わらずにみんなで会えたらいい。
■終わってから聴きたかった曲を思い出した。確か10周年のタイミングで出たアルバムに入っていて、今までファンでいたことに対して労いをもらったような、ご褒美のような曲。20周年ライブでは聴けたらいいな。
■家でヨガをしている。最初の何日間かは「一緒にやる？」と声をかけても「今日はいい」と言ってた夫であったが、気が向いたのか何日か続けたら「長時間歩いても腰とか足が痛くない」と驚いていた。夫は1日同じ体制でいるからヨガでからだを伸ばすのが合ってるんだろう。一緒にやっていると日常生活ではおよそ見ないようなポーズが見られておもしろい。
■夫のパソコン探しにまつわる狂気のことも書きたかったけど時間がない。また次回。
おわり
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