日曜日の朝

毎週日曜日朝8時30分ごろ更新。役に立つことは書けません。

ルーンファクトリー4の進捗と、つまらなさに向き合うことの大切さ

■ゲームの進捗メモ。
ルーンファクトリー4はプレイして約3週間が経つ。引き続きルーンプラーナの第1層をうろうろしている。入ってふたつめの部屋ですでに大詰まりしているがクリアできるんだろうか。ゲートが潰してもつぶしても再生される。
サブイベントの方ではド本命のアーサーからプロポーズを受け、おろおろしながらも一度合意してセーブデータをつくったあと別データで拒否した(レオンのプロポーズイベントも見たいから)。断るときは心が痛んだ。アーサーのことをわざわざ嵐の中、落盤事故を起こしていまだ復旧していない洞窟に探しに行くくらい好きなんだから結婚したくないはずがない。そこだけはわかって、ほんとに信じて、と言いながらプロポーズを断る姿。プロポーズを断ったあとでも恋人関係は継続してくれる優しさと、申し訳なさと、「そんなに好きでいてくれてるんだ」という安心感で気分が悪くなった。
プロポーズイベント自体はすごくよくて、アーサーのことをますます好もしく思った。ただ連日続くイベントがプロポーズにつながるものだと思っておらず、突然終わりを突き付けられたようで燃え尽きた。一晩しっかり元気をなくした。プロポーズはこっちからするもの=タイミングをコントロールできるものだと思っていた。ビュッフェであと1時間食べられるつもりでいたら「もう終わりですよ」と急に皿を取り上げられるような気持ち。事故でからだの自由がなくなったり命を落とすときもこんな風に思うんだろうか。さすがに軽すぎるか。
二次元でも実際の恋愛沙汰でも好きになる男の種類が完全に一致している。つらい方向に大変な経験をしていて心優しく穏やかで頭のいい男。そういう男にべろべろに好いてもらうのは気分がいい。これに完璧に合致するのがアーサーだった。ここ数年創作コンテンツをちゃんと触っておらず、反動のように好きになってしまっている。早くメインストーリーを終わらせたい反面、ずっと終わらないでくれればフレイちゃんはアーサーとの甘い時間をすごせるのになあとだらだらしたプレイ時間になる。まあメインストーリーのクリアは少なくともあと1週間くらいかかると思うけど。ルーンプラーナが本気で難しい。攻撃力7千はないとだめですという知恵袋の回答を見て戦いてる。やっと魔法攻撃が1,300に乗ったところなんだけどなあ。
 
■「紗季さんってフィクション苦手?」と聞かれた。タイバニを途中から途中まで見ていて虎徹の性格がかなり苦手と延々言っていたときのことだった。むしろめちゃめちゃフィクション楽しんでると思ってたので驚いた。架空の人物に憤ったり好きになったりするのはフィクションを楽しんでいないとできないと考えているから。そして苦手な性格の存在は何次元で見ても苦手になるからその存在がフィクションかどうかは関係ない。苦手な性格の人は苦手だし、好きな性格の人はどんな媒体で見ても好き。シンプル。
 
モンスターハンターライズを買った。ワールドはやっておらずXX以来の新作モンハン。ワールドの要素をかなり継いでいるようで全然知らないゲームをやってる感覚。モンスターの探索や採集なんかかなり楽になっていて、今までの古き良きめんどうくささが消えていた。あのめんどうくささが好きだったのだけど。発売日に買ってプレイして、2クエやったら疲れて寝てしまった。
時代に取り残されるのって処理しないといけないけどすぐには覚えられない情報で脳がいっぱいいっぱいになってしまうからなんだろうな。新しいことをすぐに覚えられないからうまく手を動かせなくて、操作ミスが増えていらいらしたり疲れてしまう。今作で老後の自分を見た。次の日またいくつかクエストを進めて少しずつ操作にも慣れてきた。うまくコンボはつながらないもののおもしろさはわかってきたのでよかった。
不満があるとすれば3DSからスイッチになって使うボタンが増えたこと。8個は増えた。そもそもスイッチのコントローラーはボタンが多すぎる。人間の両手の指10本のうちボタン操作に使えるのはがんばって3本ずつの計6本なのに、ボタンを16個も使わせないでほしい。「iPhoneってどうして大きくしないの?」と聞かれて「画面なんていくらでも大きくできるけど人間の手の大きさは変わらないから」とジョブズが言った(らしい)話を思い出す。人間もあと2千年くらいしたら指が7本ずつになったりするのかな。
スイッチは1台でふたり遊べるという性質上、コントローラーの片割れだけでゲーム操作ができないといけないからボタンを増やさざるを得なかったんだろうとは思う。それは仕方ないとして、でもゲームの方ですべてのボタンを使う設定にしなくてもいい。設定でいくつかの操作を解除してようやく誤操作が減った。新しいものになじむのってほんとうに大変だ。若さってそれだけで大きな財産になる。
 
■ラジオで「日常のつまらなさこそが大事」という話を聞いた。毎日100点満点で暮らすって難しくて、「明日死ぬときに後悔しない生き方を」とよく言うけどそれって絶対無理じゃない? と思ってる。そんなこと言ったら毎日旅行しないといけないし、でも家で夫とゆっくりしていたいし、豪華なご飯を食べたいし、自分でつくった味噌汁も飲みたい。何かへの満足を取ったら何かへの物足りなさが出てきてしまう。だからすべてにおいて後悔しないって絶対無理。オレンジジュースを飲みたいし、コーラも飲みたいし、おいしいスープも飲みたいし水もたくさん飲みたい。全部なんてとても飲めない。
それと同じで毎日100%愉快におもしろおかしく生きるのってできないと思う。「あーあ、なんかおもしろいことないかな」って思いがおもしろさを生むから、つまらないことを毛嫌いしているとつまらない時間が増えていく。
最近の私はゲームに夢中で、1日のおもしろさがかなり増えてしまっていた。その分家事はしっかりおろそかになっている。さいわい夫が休職中で家にいるからご飯をつくってくれたり洗い物やごみを出してくれてなんとかなっている。これは本当にものすごく感謝している。ふたりとも同じ時間だけ家にいるのに家事の比率がこちらに寄っているなんておかしい、と思っていたのが完全に解消された。
家事はゲームに比べると全然おもしろくない。だけどさっきの話のとおり、そのおもしろくなさの中におもしろさのヒントってあるはず。毎日やるべき「つまらないこと」をきちんとこなして初めて見えてくるものがあるから、もう少し自分のことをコントロールしていかないとな、と思った。
そうこうしているうちに夫が起きてきて、やろうと思っていた洗い物をやってくれた。本当にありがたく、申し訳ないこと。まあでも今まで私も代わりにやってきたからお互い様か、とも思う。あんまり恐縮しすぎてもよくないので適度に感謝し、適度に自分の過去の功績も認めている。できていないことにばかり目を向けても建設的じゃない。
 
■すっかり朝になった。もう洗濯機を回してもいい時間だろうか。
 
おしまい