日曜日の朝

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9月12日~18日 重めのBLでしか聞かないセリフ

■9月12日日曜
4年くらいやっているゲームアプリのグループチャットで突然知らない人のPPAPが始まり、夫と仰天する。グループ内のメンバーは全員まったく知らない人である。「今?」「これ以上おもしろいPPAPはない」としばし話していた。見知らぬ人ばかりかつ日ごろまったく動いていないチャットでPPAPを始める勇気はいかほどであっただろうか。
何時間経ってもグループの他の誰からも何の突っ込みもなく、今どんな気持ちかと思いをはせてしまう。ジャスティンビーバーを召喚してあげられたらよかったな。
 
鉄のフライパンが焦げついてしまったので夫が手入れをしてくれた。焦げつくということは油膜ができていないという意味なのでまた火入れからやってくれた。
3時間くらいかけて一度油膜めいたものができたのだけど「なんか違う気がする」と全部落としていた。あとになって油膜だったことに気づいてショックを受けていた。私の趣味で買ったものなのにあんなに熱心に手入れをしてくれて、本当にいい人だと思う。
 
■9月13日月曜
喜び勇んでパン屋に行こうとしたくをしたら、道を調べてくれた夫が「本日定休! 本日定休!」と鐘を打つ。急遽行先を変更して牛丼チェーンに向かう。大盛りの2個上の盛りを頼む夫を見て、異性であるなとしみじみ思った。大盛りが好きなのだそうだ。そういえば昔付き合っていた男もそうだった。各自胃の容量に適した量を食べてくれればそれでいい。
 
食後団子屋に誘われて行く。みたらし、ごま餡などの団子などを持って公園へ。ビニール袋の代わりに風呂敷で包んだ団子を掲げて「いかにも団子が入ってそうじゃない?!」とにこにこしている夫よ、あなたはとてもキュートです。
適当なベンチから簡易野球にいそしむ男子学生らを眺めていた。学生らはボールが木に引っかかり、しばらく試行錯誤したものの諦めて帰って行った。屋外で、野球だから距離が取れているのにマスクをしていて真面目な人たちだった。学生の背中たちを目で追いながら団子を1本だけ分けて食べる。完全におなかいっぱいだった。
 
昼間の公園という場所がどうも好きらしい。ベンチの上に伸びている植物は藤ですよ、など言う。ぶどうじゃないのと聞かれたので葉の形が違うこと、こういう場所に植えられるのはだいたい藤であることを挙げた。今思えばぶどうは幹がまっすぐ生える気がする、のでベンチに向かって大きく曲がった幹も要因のひとつにできたな。
夫はあまり花の名前を知らず、あれはペチュニアですよ、あれはムスカリですよ、と教えると「植物博士ねえ」と言ってくれる。いつか私が死んだとき、四季が進むたび思い出してくれるだろうか。
 
夫のリングフィットアドベンチャーが1週間近く続いている。
リングフィット開始以降初めての外出だったが「いつもより全然疲れてない!」とよく歩いていた。「いつもだったら今ごろ「いちち! 足、足いちち! ひぃ、ひぃぃ、膝が、膝痛くてもう歩けないよ~! いちち~~~!」って言ってるね」とふざけた。最後まで言い切る前に突っ込んでくれて助かった。
「その笑いを完成させたのは僕ですよ、わかる?」
「わかる、ありがとね」と感謝。
付き合い始め、8年前くらいの夫は「いかに歩かず足から退化していくかが肝だから」と豪語していたのに大きな変化である。その調子で健康&長生きを目指してほしい。
腹筋メインでやっているようで、今までになかったへこみができていているのを目視した。便通がよくなっているとも言っていた。
筋トレによって胃腸が刺激を受けたり正しい位置に戻っていくことでそういった効果を感じる人もいるらしい。胃腸が苦労していそうなのを心配していたので嬉しい。「ゲーマー心をくすぐってくるからついやっちゃうんだよね」とのこと。任天堂様々。
 
私もいよいよリングフィットアドベンチャーを始めた。負荷10で始まったがしっかり汗をかいたし疲れた。「これで同じ苦を負ったね」と言われる。重めのBLでしか聞かないセリフを言われるとは。
 
■9月14日火曜
前回捨てようと思ったものの決心がつかなかった化粧品があった。あらためて化粧品ボックスを覗いたら決心がついたので早めにごみ袋に入れておく。ついでに押し入れも確認していくつか処分するものを選んだ。少しずつやっていく。物を減らせるとやった感が生まれるので嬉しい。
ついでに使おうと思って実家から持ってきた鞄をフックで引っ掛けておく。使うつもりなら目につく場所に置いておかないと意味がない。それで使わないようなら捨てるより他ない。
 
映画悪の教典を見る。伊藤英明さんがシリアルキラーの教師で生徒が全員死ぬということ以外知らなかったけど本当にその通りだった。
豪華キャストの中でも伊藤英明さんの演技が抜群に光っていて、人を殺すときの表情が不気味だった。アメリカ時代の殺しのパートナーに「俺は快楽で殺すんじゃない」のようなことを言っていたのと相まって本当に殺したくて殺しているのではないのかもしれないなと感じる表情だった。しょうがなさみたいなものがある顔。シリアルキラーがどうして人を殺すのかなんてわからないけど。せめて笑っていてくれていれば楽しいんだろうなと思うこともできる。
何を考えて凶行に及んでいるのかとくに明かされないまま進んでいくのも怖かった。理解できないものや意味不明なものに恐怖を感じるなとあらためて思う。原作が文庫でさえ上下巻だから収まらないんだろうな。
表情に関して、いい教師をこなしているときでさえどことなく怪しいというか、まっさらな穢れのない人間ではないですよ感がどことなく漂う。どうやったらあんな影をつくれるんだ。
 
リングフィットをやる。ヨガが好きなので椅子のポーズをよくやる。しっかり汗をかいてシャワーまで浴びた。
私が朝寝ているうちに夫もやったらしく、「見てもらってないのにひとりで30分もやっちゃった」と朗らかに言っていた。現時点の運動時間が約2時間なので4分の1を今日だけでこなしたことになる。私が何年もあれだけ言ってびた一文運動しなかったのに、仕事で目をかけてもらっている人に運動を勧められる+ゲームにしたらこのざまよ。
言ったじゃんとは思うものの運動しているので無問題。私も楽しんでいる。ボディメイクするぞするぞ。
 
■9月15日水曜
昨日の悪の教典から夫が「怪演と評される邦画を見たい」を言い出して告白を見た。上映当時、原作を読んだ上でに母と見に行ったのに話を全然覚えていないのから新鮮に見る。
見終わってから夫が読み上げたレビューに「最初30分、教室からほとんど場面が動かず松たか子さんがしゃべっているだけなのに、飽きないどころか一言も聞き逃すまいと食い入ってしまうのはやはり役者の力」とあって、言われて見れば画面に集中していたことに気づく。アンケートに答えながら見ていたけどなんだかんだ手が止まっている時間も多かった。大人はもちろん子どもたちもいい役者さんが多くて見てしまった。
学生たちもリアルというか、そういう体格や着崩しの子とか、そういう囃し方するよなと思うシーンが多い。森口先生が「あなたたち(生徒たちのこと)は信じていません」と言うわりに子どもらの正義心は信じて復讐に用いているあたり、教師がそんなに好きじゃなかったのかもなと思う。あのクラスがずいぶん荒れてから信ずるに値しないのかもしれないけど。
あとやっぱり岡田将生がまたこういうトラブルの火種役やってる!!! また!!! このくらいの歳の子どもがウェルテルみたいな先生のことほんとにばかする。
あと渡辺くんみたいな賢い人は陰湿なキレ方するからあんまりやんややんやとやっちゃだめだよ。絶対に血液を使ってくるから。
 
 
園子温監督の冷たい熱帯魚も途中まで見る。筒井と愛子がくんずほぐれつしているところまで。
ちょうど何ヶ月か前に作品の元になった事件に巻き込まれそうになっていた人(三木住職)のインタビューを見ていた。
 
◎三木住職のインタビュー
 
元になった加害者がこれだけ人を殺していても神や仏は信じているのが不思議と言うか、そういうことをしてきた中で異様に運のいい人(三木住職)を見たからそう思うようになったのか。
いやまあ神仏を信じていたら人を殺しちゃいけないってこともないけども。無神論者でも有神論者でも動機があればするし、なきゃしない。クリミナルマインドでもキリスト教に深く傾倒している犯人が「三位一体」から3に強く固執して殺人を重ねていく、という回があった。好きな回。
 
リングフィットアドベンチャーの記録。
私が先にやって夫が洗い物をしてくれていた。
夫は人のプレイ画面は見たいし自分の画面も見てほしい癖がある。私の画面も見たそうにしていたのでストーリーは進めずミニゲームだけやって、洗い物が終わってからストーリー(しかもいきなりボス戦)にしようととしていた。ゲーム選択をしていたら背後から「今日はミニゲームなんだね」と夫が声をかけてきたので適当に返事してから始める。
2分ほどしてゲームが終わって後ろを見ると夫が洗い物そっちのけで画面を見ていたことがわかってめちゃめちゃ笑ってしまう。完全に見てるじゃん。本人も「最後まで見ちゃった」と白状していた。
声が変わるくらいむせているうちに夫が洗い物を終えて戻ってきたのでボス戦を披露した。あーあかわいかったなあ。完全に家政婦スタイルだった。
 
ちなみに夫はプランクをやって、からだが滑るせいで両肘を擦りむいていた。小学生か。
 
■9月16日木曜
冷たい熱帯魚を最後まで見る。社本覚醒からちょっと長いなと思ってしまったけどキレたがゆえに何が大切だったかもわからなくなったことも描きたかったのかな。白かったシャツを真っ赤にして、あんなに家族を大切にしようと(心の中では)していたのに、家族ごと村田に絡めとられてしまって。
でもその村田のおかげで社本は吹っ切れてやりたいことをやれるようにはなった。ただ吹っ切れ方にもっと倫理観があったり、村田に会う前のもっと早い段階でできていれば、こんなことにはならなかったのかもしれないよなあ。
 
この話は虐待の連鎖を描いているんだろうか。
村田が社本に9割方殺されたとき「社本くんちょっと痛いなあ」と急に弱気にうめいていた。
レビューでは村田が過去に父親から虐待を受けていたのではと書いているものもある。社本に「お前は昔の俺にそっくりだ」「俺を殴ってみろ」と発破をかけるところからだろう。あのときの社本と村田は子どもに根性をつけんとする親子のようでもある。村田も父親から同じようなことを言われて殴られていたのだと思う。
昔の俺にそっくりだと社本に自分を殴らせている村田が、「俺は今まで全部自分でなんとかしてきた」と言っていることから、多分村田はこの父親を殺している。暴力を振ってくる親を一念発起して殺した子どもが大人になり、父親のように暴力で他人を支配する。社本という昔の自分を見つけて「やりたいことをやれ」と暴力で発破をかける。
その結果、やりたいことをやれるようになった社本によって、村田は父親同様に殺される。覚醒した社本は妻や子にも暴力を振るうようになる。村田が父親にされてきたように。ここで村田の死体の処理を愛子に任せる弱さが社本が自殺するメンタルにもつながっているのでは。
最後社本は自殺するが、娘の「やっと死んだよ」と足蹴にされる。娘に暴力性の片鱗がすでにあって、暴力って続くよね~みたいな話なのかと思った。
 
ところで村田の解体作業場が廃教会だったり到着してすぐに愛子にろうそくをつけさせたのは、元になった人物が神仏を信じているところから来たのかな。儀式のイメージというか。それとも廃屋で電気が通っていないから明かりとしてろうそくを使っているんだろうか。夜でも明るかったような気がするけど。
 
このときは気づかなかったけど吹越さんは悪の教典にも登場されている。どっちの作品でも実際にいそうな目の弱さや暗さですごい人だ。うだつの上がらない経理課長とかもやってほしい。すでにやっていそう。
 
夫が遊びに出かけたのでやんわりと部屋の掃除をする。布団を畳んで埃を払う。うっすら本を読んだり寝たりする。たまには家でひとりの時間も嬉しい。いつも外に出ていたり母と祖父の家にいるから。
 
■9月17日金曜
夫の通院日。とくに理由なく私は行かず、家でゆっくりする。ほぼ寝てた。
通院のあと夫が本屋に行ったり遊んでいる。悪の教典にはまって原作を買ったらしい。1日で読み切っていてすげ~と思う。「映画の完成度すごい高いよ、あれはいい映画」としみじみしている。
 
夫の帰宅と買い物のタイミングがあったので少し足を伸ばしていつもと違うスーパーへ。以前食パンを1枚も食べることなくだめにしてしまったせいでパン欲が来ていたのでスーパーのパン屋で食パンを買う。
そのままでもっちりしていて焼くとさっくり、おいしい食パンだった。嬉しい、また買お。とは言え今月は食費の勢いがちょっとすごいので控えたい。
 
チルドカップのコーヒー片手に公園に寄る。外でコーヒーを飲みたい気分だった。
『ニムロッド』を読んで考えていた「人を人たらしめるもの」について自分の考えを話す。私は「信じるという動作」がそれだと思う。現時点で他の生物にそういう動作がないこと、多かれ少なかれ人は何かを信じていること、「信じる」ことが必ずしも種や子孫の繁栄につながらないことから人間の特異な性質だと言えるよね、みたいなことを言っていた。
いろいろ「こういう場合は?」と反論もあったけど何を聞かれたか忘れてしまった。「子が死んで何日か食事しないとか悼む動作をする動物もいるけど彼らも人間判定?」と言われたかも。
悼むことと信じることが私の中では違っているので別判定。「悼む」はあまり信仰要素は含んでいなくて、ただ「悲しい」よりももう一段深い悲しみだと思っている。来世でのしあわせを願う動作が増えると「悼む」よりも「祈り」の方面に行きそう。
一応「悼む」の意味を検索したら「人の死を嘆き悲しむ」とあったのでニュアンス的にはあってそう。
 
 
映画火口のふたりを見る。映画館で封切りしたときに見たかったもの。好きあっているからってうまくくっつけない男女の難しさが生々しい。いとこ同士の婚姻がはokだけどなんとなくブレーキを踏んでしまうのは心情としてわかる。そうは言っても血縁だしねえ……という。ケンちゃんのお母さんがもっと早く「あんたたちが一緒になってくれればいいのに」って言ってくれていれば。
ケンちゃんが終始ろくでもない側にいて、なのに博識というバランス感が好きだ。こういう男を好きになっちゃうと苦労するよなあ、他にいないんだもの。ケンちゃんのからだを蛇みたいというのも心身を絡めとられる感からだろうか。
ナオコの「秋田は東日本大震災で被害がほとんどなかったから申し訳ない気持ちがある」と言っていたのも、私もそのあたりにいたら同じように思っただろうし、子宮頸の病気にかかって子どもは産むなら早い方がいいと言われたら早めにつくるだろう。ナオコの心情が全体的になんとなくわかる。夫は「元カノが何人かナオコと同じようなこと言いそう」とも言っていた。
おもしろかったのが最初から最後まで役柄として映されるのが主演のふたりしかいなかったこと。このあと夫がもう1回悪の教典を再生していて人の多さに驚く。
 
■9月18日土曜
何してたんだ?! 今さっきまでのことなのに驚くほど何も覚えていない。とくに何もしていないんだろうな。
リングフィットアドベンチャーはやった。台風の都合で1日中雨が降っていて暑くてけだるかった。
日記を書いたりアンケートに答えた。永久不滅ポイントが200を超える。Pontaポイントにして2,000円分、嬉しい。
今からえびとはんぺんを使ってなんらかの食事をつくろうとしている。洗濯も。洗濯は水に漂白剤を入れてしばらく放置しておくと生乾き臭がやわらぐのでそうしている。グーパンチの柄の粉末漂白剤がSNSで人気なので今あるものが終わったら使ってみたいな。
 
ご当地タウンワークをちまちま読む。同じ時期の関西と東京のタウンワークを持っているけど東京の方は半分程度しか厚さがない。高級住宅街が近い地域だからそういう違いが出ているんだろうか。
 
おわり
 
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